メジャー初完投勝利を飾り、ナインにハイタッチで祝福される松坂=フェンウェイ・パークで(菅敏撮影)
【ボストン=共同】米大リーグは14日、各地で行われ、レッドソックスの松坂大輔投手は当地で昨季ア・リーグ優勝のタイガース戦に先発。6安打1点に抑え、大リーグ移籍後初完投で5勝目を挙げた。日本人投手の完投は2005年6月の大家友和(当時ブルワーズ)以来2年ぶり。レッドソックスは7−1と快勝した。
松坂は三回、グランダーソンに先制のソロ本塁打を浴びたが、そのほかの回は要所を締め、124球で9回を投げきった。三振5個を奪い、無四球だった。
ブルージェイズの大家友和投手はオリオールズ戦に先発し5回5安打3失点。リードされた場面での降板だったが、ブルージェイズはその後逆転し5−3で勝った。大家に勝敗は付かなかった。
田口壮外野手(カージナルス)はドジャース戦で先発を外れた。
1失点、無四球 5勝目
課題だった制球難を克服した松坂が、メジャー移籍後初完投勝利を挙げた。
安定感抜群だった。ストライク先行の投球でリズムを生むと次々と凡打の山を築く。安定した投球を支えたのはスライダーとカットボールの切れ。この二つの球種で両コーナーを正確についた。この日対戦した昨季リーグ優勝チームのタイガースは右打者がスタメンに5人並ぶ。内角をえぐる球筋と外角に逃げる球筋は効果的。相手打者は打席内で次々とバランスを崩した。三回に一発を浴びたものの、狙い通りの投球でつけ入るすきを与えなかった。
「球威よりもテンポやコントロールに気をつけた」というように結局三振は5個にとどまった。それでも自身メジャー最多の124球を投げ、初の無四球。勝敗がつかなかった試合を除くと自身4連勝で今季5勝目を飾った。
「(完投は)先発投手にとっては一番気持ちのいいこと。でも自分にとっては何も特別なことではない。16連戦と試合が続く中で1日でもブルペンを休ませることができたのは大きかったんじゃないですかね」
過去7試合は制球難に苦しんだが連日の走りこみや投げ込みなど“日本流調整”で本来の実力を取り戻し始めている。
「(調整を)変えたことによって調子は上がっているかもしれない。でもまだその答えを出すのは早い」
謙虚な姿勢を崩さない松坂だが表情には自信が満ちあふれていた。 (ボストン・広瀬真徳)
2007年5月15日 夕刊
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